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‘Woodism’ カテゴリーのアーカイブ

都市の木質化連続講座第3回 木の科学

2017 年 9 月 9 日 Comments off
2017年9月9日(土) 〇  

名古屋大学農学部の佐々木教授と山﨑准教授が主催する都市の木質化連続講座の第3回に参加しました。第1回が豊田森林組合で「森のいま」第2回は名古屋大学農学部で「木の工学」、そして今回は木の科学。参加者は林業関係者、ゼネコン、地域工務店、学生さんと多岐に渡り、総勢50名を超える大きな講座でした。

講座は二部構成で、第一部は4種類の実験。①乾燥による木材の変形、②木材の含水率と乾燥割れ、③樹幹内の強度の分布、④集成材の設計。第二部は佐々木教授による座学。木材のヤング率、含水率、乾燥収縮等、木造建築業界に身を置く私には馴染みのある内容が多かったんですが、こうやって体系的に網羅されることでより理解が深まります。

170909-都市木連続講座第3回 (1)

170909-都市木連続講座第3回 (2)

170909-都市木連続講座第3回 (3)

次回はいよいよ10月28日にポートメッセなごやで開催される第2回IWCC&F(International Woodism-City Conference & Festival)。昨年の第1回に引き続き中島工務店もブース出展します。

中島 大地

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都市木講座第2回 木の工学

2017 年 6 月 25 日 Comments off
2017年6月26日(日) 〇  

昨日の話。Woodism等でお世話になっている名古屋大学農学部の佐々木教授と山﨑准教授が主催する都市の木質化連続講座の第2回、名古屋大学農学部で開催された木の工学~Timber Engineering~を受講しました。森林の成り立ちや森林施業を学んだ第1回に続き、今回は建築用材としての木の強度に関して座学と実験を通じて学びました。

170624-都市木連続講座第2回 (1)

まずは目視検査。節の大きさや数の測定、繊維走向の傾斜比の測定、そして平均年齢幅の測定による等級の算定。詳細な基準があります。

170624-都市木連続講座第2回 (2)

続いて応力波法で固有振動数の測定。金槌とマイクとフリーソフトでできる比較的手軽な検査です。

170624-都市木連続講座第2回 (4)

縦振動法で伝播時間の測定。既存建物でも測定できる対応力のある測定方法です。

170624-都市木連続講座第2回 (5)

そして最後に曲げ試験。得た数値を公式に当てはめてヤング率と曲げ強度を算定します。

170624-都市木連続講座第2回 (6)

木材の"川上から川下"を総じて学ぶこの都市木講座の中で、この第2回はまさに私の専門の建築に関する部分でした。木を建築用材として使う本来はこれだけの根拠が求められているにも関わらず、私の接してる部分は実に限定的なんだと実感しました。まだまだ学ぶことが"山"ほどあります。

中島 大地

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都市木講座第1回 森のいま

2017 年 5 月 13 日 Comments off
2017年5月13日(土)  

Woodism等でお世話になっている名古屋大学農学部の佐々木教授と山﨑准教授が主催する都市の木質化連続講座の第1回森のいま~Forest Now~に参加しました。会場は豊田森林組合の最近完成したという素晴らしい施設です。

170513-都市木講座第1回01

講座は座学とフィールドワーク体験の二本立てでした。座学では、名古屋大学の近藤先生と山本先生による国産木材の歴史と現在の利用状況を学びました。日本はフィンランドに次ぐ世界第2位の森林大国であるにも関わらず木材自給率が3割にも満たないという皮肉な現実を再認識し、国産木材による住宅づくりに尽力することを改めて誓いました。

170513-都市木講座第1回02

続いて豊田市の森づくりの取り組みを拝聴しました。豊田市は2000年の東海豪雨による矢作川氾濫危機以来、森づくりにとても力を入れています。中津川市のそれとは文字通り桁違いの林業費には驚きましたが、それ以上に市政と森林組合が立場の違いを越えてしっかりとタッグを組み、中・長期の森林施業計画を着実に進めている印象を持ちました。

170513-都市木講座第1回04

豊田森林組合の森づくりの中で特に注目したのが団地化推進プロジェクトです。"森林の団地化"は国が推し進める森林集約化施業の方法で、複数の所有者の森林を"団地"としてまとめることで施業効率を向上させます。豊田森林組合では10年程前に20年計画で30,000ヘクタールを団地化するプロジェクトを立ち上げ、10年が経過した現在約9,000ヘクタールの団地化を終えているそうです。

170513-都市木講座第1回03

お恥ずかしながら私は"団地化"自体を知りませんでしたが、「加子母では?」と思い、講座の後にいつもお世話になっている加子母森林組合の安江さんに尋ねてみました。すると豊田のそれとは規模は違えど加子母の森林もすでに団地化しているとのことでした。「完結型林業」の一部を成す加子母の住宅建築に携わり、"木造建築の川上から川下"を語る者が、これほど加子母の森林事情の知識が乏しいのかと激烈に反省しました。全7回の都市木講座は、林産業における私の断片的な知識の穴を気付かせてくれる良いきっかけになりそうです。

中島 大地

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IWCC&Fを終えて

2016 年 12 月 5 日 Comments off
2016年12月5日(月) 〇  

12月1日に韓国入りし、2日・3日で開催したInternational Woodism-city & Festivalを無事終え(4日はオプションの仁川市ツアー)、本日帰国しました。5日間に渡る出張のしわ寄せを優しく受け止めて下さった関係者の皆さんには心より感謝申し上げます。明日から通常勤務に戻りたいと思います。

161205-IWCCFを終えて

さて、今回のIWCC&Fで感じたことをまとめておきたいと思います。

まずは中島工務店の出展に関して。今回が1回目のIWCC&Fがどんな会になり、どんな方々が来場するのかなどあまり具体的に想像できておらず、ブースの展示物や資料には改善の余地が多分にありました。唯一具体的に期待していた韓国の工務店とのマッチングは、大統領機密漏洩問題の影響もあってか韓国側の出展工務店はポスター展示のみとなり、来場者の中でも工務店関係者はほんの数人だったのが実に残念でした。

次に、韓国におけるビジネスチャンスに関して。中島工務店のブースを訪れた韓国木構造技術人協会の金憲中(キム・ハンチュン)会長より直々に頂いたアドバイスが本当に具体的で有益でした。韓国の木造建築は、洋風の設えのツーバイフォーか、国が推し進める伝統的な韓屋(ハンオク)がほとんどで、日本人が慣れ親しんでいる木造軸組構法が、ましてや中島工務店が大切にしている真壁づくりが受け入れらることは中々難しいそうです。又、10月の日韓交流会議in韓国で見た通り、韓国の森林には尺角もあろうかという韓屋の柱が取れるほどの径の松がすでに備蓄されていて、日本に木材のみを求めるというよりは加工技術を求める上で木材が付いて来るといった感じだと思います。いずれにせよ、アメリカ・カナダ・ロシア等との価格競争も覚悟しなければなりません。木材の需要があるとすれば、韓国ではその香りが子供の発育に良いとされているヒノキの板材でしょうか。

もちろん収穫もありました。名古屋大学の佐々木教授による都市の木質化プロジェクト、日本文理大学の井上教授の「中・大型木造建築」のお話、錦二丁目(長者町)の滝会長らの町興しのお話いは心に残りました。Woodismという共通項を持つ出展者やスタッフの皆さんと知り合うことができたのも大きな収穫です。

最後に、イベントの企画・運営に関して。石橋を叩きすぎるほど慎重な日本人と、行動力やパワーのある韓国人との文化・風習・気性の違いから来る企画・運営におけるアプローチの違いを垣間見ました。もちろん出展者の一人に過ぎない私が感じたのはほんの一部でしかなくコア・メンバーの本当の苦労は計り知れません。日本と韓国の主催者の皆さん、そしてリエゾンのとして活躍した学生の皆さん、本当にお疲れさまでした。

さて、第2回IWCC&Fは来年10月に日本で開催する予定です。会場はポートメッセなごやで開催される木工機械展の会場の一角です。早速次回への構想や検討が始まっているようです。

中島 大地

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仁川松島国際都市

2016 年 12 月 4 日 Comments off
2016年12月4日(日) 〇  

一昨日と昨日で開催したInternational Woodism-city Conference & Festivalを無事に終えた今日は、オプションツアーで松島(ソンド)国際都市にある松島セントラルパークを散策しました。松島国際都市は仁川(インチョン)市が経済自由地区(IFEZ)に指定している区画で、仁川国際空港にほど近く、情報インフラが整備され、コンベンション用の建物もあり、ショッピングセンターもあります。シンガポールや香港のような国際都市を目指して国際企業を誘致しています。セントラルパークは高層ビルが立ち並ぶ近未来商業都市の中心に位置し、環境との調和を表現しているようです。

161204-松島新都市 (8)

セントラルパークの中心には、海水が引き込まれている水路があり、ボートに乗ったりすることができます。水路の周りでは鹿やウサギ等も飼育されています。

161204-松島新都市 (1)

向かって左側に見えるのが「トライボウル」。内部には入りませんでしたが、イベントホールや展示スペースがあるそうです。

161204-松島新都市 (4)

パーク周辺には韓国の伝統的な木造建築である韓屋(ハンオク)も。伝統的な建物と前衛的な建物が。混在する多様性の表現でしょうか。

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水上タクシーで水路を遊覧。

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経済自由区の情報インフラをPRするGタワーの最上階から見下ろした松島セントラルパーク。

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パークを後にし昼食へ。韓国を代表する伝統的な料理である参鶏湯(サンゲタン)を頂きました。もち米や漢方と共に小ぶりの鶏肉をほぼ丸ごと煮込んであります。これ自体は比較的薄味でして塩で味付けしたりキムチ等と食べたりします。今年の2月に韓国に来た時に食べた参鶏湯よりもクリーミーな印象です。

161204-参鶏湯

食後にはお土産を買い込んで、ホテルに戻りしばしゆっくりしました。夕方頃「韓国で最後の夕食にはやり焼肉を」と思い立ちホテルのフロントでお勧めの焼肉屋を訪ねてみると、松島国際都市にある焼肉屋さんを勧めてくれました。名古屋大学の佐々木先生と山﨑先生が合流してマルワイマンと4名で松島国際都市の三枚肉 (サムギョブサル)の専門店に行きました。その名の通り豚の三枚肉ですが、五枚肉の場合はは"オギョプサル"と呼ぶそうです。

161204-三枚肉01

161204-三枚肉02

161204-三枚肉03

肉、海鮮、野菜、そして締めのチャーハンにビールを添えて約2,500円/人。店員さんもとても親切で、火をつけるパフォーマンスもあり、お腹もいっぱい。フロントのお兄さんのおかげで韓国で最後の夕食はとても充実しました。

中島 大地

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2016IWCC&F、2日目ブース展示&基調講演

2016 年 12 月 3 日 Comments off
2016年12月3日(土) 〇  

韓国仁川(インチョン)市松島(ソンド)で昨日と今日開催中の2016 International Woodism-city Conference & Festivalは今日が最終日。今日は参加者によるブース展示と午後からの日本文理大学の井上正文教授の基調講演でした。

161213-IWCCF (1)

ブース展示では、Woodismの思想を構成する分野であるエネルギー・文化・材料・建設・教育における日本と韓国の発表者が同じブースに展示し、来場者へPRしながら日韓間でマッチングするというものです。韓国山林組合と豊田森林組合は活発な情報交換が行われていました。

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10月の日韓交流会議で訪れたINART

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日韓のアーティストさん達の作品展示。

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木工体験は大盛況。

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子供達向け木工体験も大人気。

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こちらが建設の分野のブース。中島工務店は、加子母が育む"完結型林業"の読み物のポスターとチラシ、継手・仕口・床材等のサンプルを展示し、2017年カレンダーを進呈しました。カレンダーは特に好評で、用意した50部が全てなくなりました。

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それぞれのブースには通訳者がつき、来場者とも少しお話しが出来ました。

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キム・ハンチュン会長がブースにご来場下さり、韓国の木造住宅事情や韓国における日本の建設業者に関する厳しいほどのアドバイスもたくさん頂きました。ブースを共有するはずだった韓国側の工務店1社は結局ポスター展示のみでマッチングには現れず残念でしたが、その分会長との時間をたくさん頂くことができました。今回のIWCC&Fで最も有意義な時間だったと言えます。

161213-IWCCF (13)

午後から日本文理大学の井上正文教授に、日本の国産木材を使用した最近の大型木造建築物についてご講演頂きました。井上教授は30年間九州産のスギ材の利用研究をし、GIR(Glued-in Rod)工法という汎用的接合技術を開発されました。

161213-IWCCF (14)

井上教授が2013年まで工学部の学部長を務め、この3月に退官した大分大学の学生食堂建設の経緯を拝聴しました。当初鉄骨造で計画が始まっていた建物を、木材利用促進法、地域自治体との良好な共生関係、木造による癒し空間の妥当性等の理由から木造化を当局に申し入れるも却下され、大分県や県知事にも働きかけながら最終的には木造化への方針変更に成功しました。

中・大型木造建築物建設における課題は、発注者の木材利用に関する啓蒙、木材調達、構造設計や防耐火設計、そして技術者の養成です。その中でも技術者育成のために井上教授は木造技術者担い手事業にもご尽力されています。加子母の地域・行政・工務店等が一丸となって取り組んでいる加子母木匠塾にも通ずるものがあると感じました。

2016 IWCC&Fは、現場での軽微な変更は相次いだものの大きな問題もなく、無事終了しました。WOOD EXPO 2016の来場者が少なかったこともあり、2日目のブース展示にはあまりたくさんの来場者はありませんでしたが、それでも私自身がWOOD EXPO見学で色々知ることができたのは予定外の収穫でした。

中島 大地

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2016IWCC&F、1日目オープニングセレモニー&バンケット

2016 年 12 月 2 日 Comments off
2016年12月2日(金)

今日と明日の2日間、韓国仁川(インチョン)市松島(ソンド)にあるコンベンシアにて2016 International Woodism-city Conference & Festival (IWCC&F)が開催されています。中島工務店も協力・出展していまして、昨日より私とマルワイ製材所の日下部章氏(a.k.a.マルワイマン)の二人で韓国入りしています。初日の今日は150名を超える参加者が集うオープニングセレモニー。韓国忠南大学の姜(カン)会長のご挨拶でカンファレンスが開幕しました。

161202-IWCCF01

Woodismとは、"単純に木構造住宅を普及するための建築構造材としての木材利用だけでなく、森がくれた貴重な贈り物である木材の高付加価値利用と順次資源の活用を木材需要者中心に活性化して都市が快適な休む所と生活する所、そして仕事がある職場になるようにする、適切な木材利用の実践方法を意味するもの"であり、その範囲は、"都市の建築材料としての利用、インテリアに適用され、教育と文化と生活環境など様々な分野に渡って木材を使用して都市の健全なLife Styleを営むためのすべて"です。

数名の来賓の方々からの祝辞の後、3名の方より学術発表がありました。最初は、名古屋大学の佐々木教授による森林と都市部の継続的調和のための木材利用について。戦後の拡大造林で日本の森林資源は日本国内の木材需要を賄えるだけの量を確保しているにも関わらずその自給率は30%程度。木材利用の意義を理解し、豊かな森林資源を都市部で上手に利用することが現代の日本には必要であり、その目的で「都市の木質化プロジェクト」を始め、錦二丁目(長者町)での取り組みはその事例の一つです。

161202-IWCCF02

続いて、韓国忠北大学の李教授による「Woodism-city」プロジェクトの事例発表。前述の「都市の木質化プロジェクト」とよく似た取り組みがすでに韓国でも起こっていて、こちらは建築が切り口の事例です。International Woodism-city Association (IWCA)によって国際規模の協力が始まろうとしています。

161202-IWCCF03

そして最後は、名古屋市錦二丁目(長者町)の滝一之さんより「まちづくり活動」について。衰退する長者町の再生を目指して、木材資源を都市部で安定的に需要する仕組みをつくることで、有機物のもたらす心地よさに都市生活者が気付き、地域から地球規模に至るまでの環境に対する知見や対応を考えるきっかけになればと「都市の木質化プロジェクト」の実践の場として長者町を結び付けました。その他にも、「アート木質化」、ストリート・ウッドデッキ、「あいちトリエンナーレ」への参加等々、まちづくりの軸足から木質化に取り組んでいます。

161202-IWCCF04

その後、ラマダ・ホテル・スンドに移動して150名の大懇親会。日韓の行政、教育機関、森林関係、建築関係の幅広い分野の皆さんと知り合うことができました。素晴らしい食事を食べ、韓流のおもてなしを満喫しました。ついつい食べ過ぎてしましました。懇親会の最後には、第2回IWCC&Fが来年10月29・30日にポートメッセなごやで開催されることも告知されました。

161202-IWCCF05

さて、明日は2日目、企業や行政によるブース出展・ポスター発表、私達の出番です。現在開催中のWOODEXPO2016の一角に出展しています。お時間がある方は是非ともお立ち寄り下さい。なんてね。

中島 大地

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中島工務店はIWCC&Fに出展します

2016 年 12 月 1 日 Comments off
2016年12月1日(木) ○

韓国忠南大学の姜教授が中心となり、12月2・3日に韓国仁川市で開催される第1回International Woodism-City Conference & Festival(IWCC&F)に、中島工務店は協力・出展します。加子母が育む"完結型林業"と"産直住宅"の取り組みを軸とした「中島とつくる家」をPRし、韓国でのビジネスチャンスを模索したいと思います。

Nakashima Construction Co

中島 大地

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日韓交流会議in韓国 Day3:木造3階建て施設の見学

2016 年 11 月 26 日 Comments off
2016年11月26日(土) 〇  

しばらく滞っていました日韓交流会議in韓国のリポートですが、今回が最終回、3日目の午後をお送ります。午前中に大手家具メーカーのINARTを見学し、午後から仁川国際空港へ向けて出発。その途中で水遠(スウォン)の旧ソウル大学敷地内に建つ3階建て木造施設を拝見しました。森林の総合研究を司る国立機関です。完成してまだ1年以内で、私達が初めて訪れる日本人だそうです。

161012-Department of Forest Genetic Resources (8)

一部鉄筋コンクリート造を用いた混構造です。広いエントランスの大きな吹き抜けでは木構造が十分に表現されています。

161012-Department of Forest Genetic Resources (3)

廊下の天井には木格子の設えが。1階の木格子は波打っています。各階で少しずつ細工が違います。ダクト等を隠ぺいしてしまわず、木の細工で緩やかに目隠ししてあります。

161012-Department of Forest Genetic Resources (6)

会議室の天井にも木格子。時間の都合上駆け足での見学となりましたが、木造建築に向き合う韓国の姿勢が体現された建物だと感じました。

161012-Department of Forest Genetic Resources (7)

木造建築の歴史が長い日本と比べ、韓国の木造建築への取り組みは始まったばかりですが、森林の整備、木造施設の建設、韓屋(ハンオク)の復刻と普及等々、国を挙げての木造建築への強い意欲を強く感じました。又、ソウル近郊に人口の大半が集中している状況を改善する手段の一つとして木造戸建て住宅が重要な役割を担いそうです。そんな中で日本が提供できる技術や材料があると思いますし、中島工務店はそんなご縁や機会に対して前向きでありたいと改めて感じました。

忠南大学の姜教授を始めとする日韓交流会議in韓国をコーディネートして下さった関係者の皆様、2泊3日の充実したツアーを本当にありがとうございました。そして来週に迫ったInternational Woodism-City Conference & Festival (IWCC&F)ではまたお世話になりたいと思います。

中島 大地

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日韓親善会議in韓国 Day3:INART

2016 年 10 月 18 日 Comments off
2016年10月18日(火) 〇

忠南大学の姜(かん)教授が主催する日韓親善会議in韓国の3日目(10月12日)、いよいよ滞在最終日。宿泊地の南原(ナムォン)から約2時間車を走らせ大田(テジョン)に帰って来ました。こちらが2002年の日韓(韓日?)共催ワールドカップの決勝が行われた大田ワールドカップ競技場

161012-大田スタジアム

午前中の少し空いた時間を使って、姜教授の研究室に現在留学中の小島さんに佐々木教授と山﨑准教授が実験のアドバイス。自分が学生だった頃を少し思い出ししばしノスタルジーに浸りました。忠南大学は韓国有数の総合大学で、その広大な敷地に憧れます。来世はこんな大学に留学したいです。

161012-忠南大学

その後に向かったのは大田市内にある家具屋さんINART。家具の製造・販売・卸売りを手掛ける家具屋さんで、韓国に200カ所もの販売ルートを持つそうです。又、日本での販売ルート開拓や日本の家具屋さんとの提携等、日本との繋がりも模索しています。ちなみに、INARTのデザイナーであるアンディさんは7月のWoodism Tour in Kashimoにお越し下さいました。

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"Every tree has a story"ですか。これは旨い。

161012-INART(11)

デザイン、品質、見せ方、香り等細部に至るまで拘りを感じました。ありがとうございました。

中島 大地

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日韓親善会議in韓国 Day2:午後は漆器店、韓屋、広寒楼苑

2016 年 10 月 16 日 Comments off
2016年10月17日(月)

忠南大学の姜教授が主催する日韓親善会議in韓国の二日目(10月11日)は、南原(ナムォン)市での視察。午前中は南原山林組合の取組みを拝見し、午後はまず南原漆塗工芸館にお邪魔しました。南原市は木工芸品や漆器が有名なようで店内は素晴らしい作品で溢れていました。人間国宝級(?)の館長さんともお会いし、家族のお土産にと漆器も購入しました。

161011-漆器店01

161011-漆器店02

161011-漆器店03

夕方、南原市が運営する宿泊施設に到着。韓国の伝統的な住宅である韓屋(ハンオク)の宿泊施設です。

161011-韓屋01

161011-韓屋02

韓屋には伝統的な床暖房である温突(オンドル)が付き物です。昼間に床下空間で薪をくべ、その余熱を夜間の床暖房とします。建物に添う煙突も韓屋の特徴の一つです。

161011-韓屋03

屋根の作り方も韓屋の特徴の一つです。日本建築のそれとの共通点もありますが、丸垂木と角垂木の二重屋根でピッチは非常に細かい扇垂木、そしてクドいほどの軒反り、やっぱり独特です。

161011-韓屋04

室内は基本的には真壁。尺角はあろうかという太い松の柱と貫、その他は土壁下地に紙張りの仕上げ。耐震強度には不安がありそうです。床に直接布団を敷くことで温突の熱が直接布団を温めてくれます。実際は熱すぎるぐらいでした。

161011-韓屋05

室内に垂木が現れている部分もあります。ここは恐らく断熱らしい断熱はされていないような。

161011-韓屋06

宿泊施設は更に拡張されています。工事における安全衛生面・品質面共に、日本の厳しい基準に比べ"自由度"は非常に高いと思います。

161011-韓屋07

こちらがこの施設で採用されている韓屋の壁の構成です。昔ながらの作り方が忠実に再現してあるそうです。

161011-韓屋08

こちらがレストラン。内部はがらんと大広間で、結婚式やカンファレンスに使われるそうです。

161011-韓屋09

宿泊施設の隣には、広寒楼(クァンハルル)があります。ここは春香(チュニャン)という名の操の象徴のような女性の物語春香伝(チュニャンジョン)の舞台であり、時代劇のロケにもよく使われるそうです。整備された資料館もあり、街を挙げての一大観光スポットです。

161011-広寒楼苑01

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庭園の一角には「春香伝」の物語を再現した展示もあります。

161011-広寒楼苑04

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やたらに大きいブランコも物語の重要なアイテムの一つだとか。通称"ハイジのブランコ"。

161011-広寒楼苑06

三日目に続く。

中島 大地

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日韓親善会議in韓国 Day2:木造学校と南原山林組合

2016 年 10 月 12 日 Comments off
2016年10月12日(水) 〇

11日、忠南大学姜教授の引率による日韓親善会議in韓国の二日目、宿泊地の大田(テジョン)を出発し、目的地の南原(ナムォン)への途中で木造学校に立ち寄りました。木造学校は韓国全体に2校あり、半年を1期として年間に約200名を受け入れ、720時間の研修で木造の建築士や大工技術者を育成しています。

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敷地の半分にはツーバーフォーや韓屋(ハンオク)の実物大サンプルが展示してあります。

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敷地のもう半分にある校舎では、小・中学生と思しき学生さんの木工教室の真っ最中でした。木造学校が国に提案して補助を受けている木育事業の一つです。

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木造学校を後にし一路南原市の山林組合へ。まずは間伐材の収集状況を見学。日本に比べ安全への配慮や仕事の丁寧さが低いのは否めません。

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続いて林道整備の現場。こちらの作業も日本の労働安全基準では考えられない自由度があります。

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街中には金融の部署があります。

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昼食を終え木材流通センターに移動し、製材等の業務を見学しました。まずはチップの生産。大きな売上げの一つです。

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韓屋の構造材の製材。

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板材のモルダー加工。

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木質内装材の節埋め作業。内装材に節があるのは当たり前のようです。

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総桧づくりのベッド。

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オリジナル木製品の販売コーナー。時計、チップ、枕、オイル、等々。

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胡桃や松の実も営業品目の一つです。

161011-日韓交流会議in韓国 (6)

南原山林組合の見学はここまで。前日の驪州(ヨジュ)の木材流通センターも合わせて、韓国における山林組合の位置づけや役割のイメージが掴めました。

161011-日韓交流会議in韓国 (16)

中島 大地

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日韓親善会議in韓国 Day1:山林組合中央会驪州木材流通センター

2016 年 10 月 11 日 Comments off
2016年10月11日(火) 〇

この7月にWoodism Tourの一環で加子母が育む完結型林業の視察にいらっしゃった韓国忠南大学の姜先生が発起人となり12月に韓国仁川で開催されるInternational Woodism-city Conference & Festival(IWCC&F)に、微力ながら中島工務店も協力・出展します。その事前打ち合わせの目的で昨日から二泊三日で、名古屋大学農学部の佐々木教授・山﨑准教授と共に韓国へ来ています。"事前打ち合わせ"と知らされていましたが、姜先生の計らいで打ち合わせに加えて韓国の林産業視察が用意されていました。

10日、仁川国際空港に昼頃到着、姜先生と研究室の生徒達に出迎えてもらい、空港で昼食を済ませ、車で約2時間、驪州(ヨジュ)へ。有名なアウトレットの隣にある山林組合中央会の木材流通センターが最初の視察地です。山林組合中央会の職員さんが7月のWoodism Tourで加子母のお越し下さいました。

161010-山林組合中央会木材流通センター (15)

山林組合中央会は、韓国中の森林組合を統率する組織で山林庁の直轄機関です。植林・育林・伐採の他にも、製材、プレカット加工、木材の防腐処理、林道の整備、研究開発、情報提供、木育、金融、木製品の小売り、バイオマス事業、キノコ事業、ベトナムやインドネシアでの海外植林事業等とその業務は多岐に渡り、日本の森林組合とも大きく異なります。こちらの木材流通センターは韓国で一番大きく、年間に原木で30,000㎥を生産しています。約9割をこのセンターで消費し、約1割は外販してます。主にツーバイ材とチップを生産していますが、韓屋(ハンオク、韓国の伝統的な家屋)に用いる太い材も少々生産しています。韓国は以前は競りを取り入れていましたが上手く機能せず、今は定価販売が主流だそうです。

161010-山林組合中央会木材流通センター (1)

韓国の主要木材はカラマツやトドマツです。「韓国は森林資源に乏しい国」と私は勝手に思い込んでいましたが、国産材で韓屋で使用する太い構造材がとれる径の木材がたくさんあります。もちろん発展途上で、木材自給率アップ、安定した供給体制の確立を目指しています。

161010-山林組合中央会木材流通センター (2)

161010-山林組合中央会木材流通センター (3)

木材乾燥に力を入れるようになったのは最近のことだそうです。露天に放置してあるだけですが、天然乾燥も取り入れています。

161010-山林組合中央会木材流通センター (4)

新柴設備の高温乾燥機が5台。燃料は天然ガスとチップ。

161010-山林組合中央会木材流通センター (7)

捻りや曲がりの多い松の特性が影響してか歩留まりは35%程度と低いですが、代わりにチップとしての利用量が非常に多いです。こちらがペレットのサイロ。日本とは桁違いの消費量が伺えます。

161010-山林組合中央会木材流通センター (8)

製材部門には製材機4台。小規模製材所で使われているような小型機です。

161010-山林組合中央会木材流通センター (5)

集成材はほとんどが手作業。あまり需要がないようです。

161010-山林組合中央会木材流通センター (9)

韓屋に使う丸垂木を削る機械。

161010-山林組合中央会木材流通センター (10)

プレカット加工機。一般的な共通部材を削るだけのシンプルな機械で、1棟丸ごとの日本のプレカットとは位置付けが異なります。
韓国の木造住宅事情は伝統的な韓屋かツーバーフォーの両極端に分かれています。

161010-山林組合中央会木材流通センター (11)

韓屋の梁桁や柱。

161010-山林組合中央会木材流通センター (6)

こちらが韓屋。現代の韓国の都市部ではマンション暮らしが主流で、韓屋は専ら田舎の住まいです。先ほどの丸垂木とその上に角垂木を使った二重の屋根が特徴的です。太い梁桁や柱材と赤土の土壁、そして床下のオンドルを入れるのが韓屋の条件だそうですが、ツーバイフォー住宅に比べ1.5倍程度の費用が掛かるため現在"新韓屋"として廉価版が検討されています。日本の軸組構法にも活路がありそうです。

161010-山林組合中央会木材流通センター (12)

木材の展示スペース。

161010-山林組合中央会木材流通センター (13)

161010-山林組合中央会木材流通センター (14)

国道沿いには木育を兼ねた託児所があります。その隣にある"トロイの木馬"と思しき大きな木製オブジェが国道からよく見えます。確かに目立ちはしますが、とにかく異様です。

161010-山林組合中央会木材流通センター (16)

木材流通センター出発し、約2時間車を走らせ忠南大学のある大田(テジョン)へ移動し、予定より遅れての夕食となりました。つづく。

中島 大地

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ビョルン君の送別会

2016 年 8 月 23 日 Comments off
2016年8月23日(火)

7月中旬から中島工務店に大工留学しているドイツ人インターンのビョルン君が、本日無事に研修行程を終えました。そこで今晩は特に関係の深かったメンバーが集い送別会を催しました。ビョルン君が加子母滞在中で一番美味しかったという加子母の名物鶏ちゃんの晩餐です。聡明で、フレンドリーで、勧められたビールは絶対に断らないビョルン君は、皆に好かれる人気者でした。

160823-ビョルン君の送別会

ビョルン君は1ヶ月半足らずの研修で、製材、構造材加工、造作材加工、社寺建築、住宅建築を経験しました。研修内容が十分だったかは定かではありませんが、中島工務店との体験がこれから始まる大工人生の糧になればと思います。そして近い将来再会できることを関係者一同楽しみにしています。

中島 大地

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ドイツ人インターン、飛騨高山へ行く

2016 年 8 月 2 日 Comments off
2016年8月2日(火)

現在中島工務店に大工留学中のドイツ人インターン、ビョルン-ヘンドリク・フォークト君、通称ビョルン君(24)と共に、先週の日曜日飛騨高山に行って来ました。私にとっても久しぶりの飛騨高山です。。

まずは下呂市の味わい処いろはで朝食を。東海地方が誇るコーヒーのモーニング・サービス、通称"モーニング"を堪能。

160731-モーニング

下呂温泉から車で約1時間北上すればそこは飛騨高山。まず現在入院中の同僚をお見舞い。元気そうでなによりでした。お昼時になったので、日頃よりお世話になっている養老町の飛騨牛丸明さんの、最近再オープンした安川店で昼食にしました。飛騨牛朴葉焼きセット。

160731-飛騨牛朴葉焼きセット01

少しぐらい赤い方が飛騨牛は良いと教えたんですが、それでもしっかり焼かなければ気が済まない辺りが実にドイツ人のビョルン君。"Don't be so German about it"なんてからかったりして。

160731-飛騨牛朴葉焼きセット02

古い町並みを散策。どんなに離れても身長188cmの彼はそうそう見失いません。

160731-古い町並み

日本人の繊細さを象徴するかのようなかき氷にも挑戦。

160731-かき氷01

実は彼、あまり甘いものが好きではないと後で知りました。

160731-かき氷02

しばらくすると雷を伴う土砂降りに見舞われまして、雨宿りとばかりにたこ焼き屋のようなお店に立ち寄りました。たこ焼きのたこの代わりに飛騨牛が入っているもの("飛騨牛焼き"?)を注文。

160731-飛騨牛焼き

身長188cmのイケメン外国人が功を奏したようで、3粒のところ1粒おまけしてもらっちゃいました。

160731-飛騨牛焼き02

それでも土砂降りはしばらく続き、結局ずぶ濡れになりながら車まで辿り着きました。そして次なる目的地、先日オープンしたばかりのスターバックス高山岡本店へ。雨模様に見ながらしばしマッタリしました。

160731-スターバックス高山岡本店01

このスターバックスは、飛騨高山らしく木質の内装仕上げになっています。家具は飛騨の高級家具が採用されていて、その座り心地のあまり思わず長居してしまいます。

160731-スターバックス高山岡本店03

「そうだ、家具を見に行こう」と思い立ち、日頃からお世話になっている柏木工さんにお邪魔しました。見るだけの冷やかし客でスミマセン。

160731-柏木工

飛騨高山を出発した頃には天気は再び暑い夏の日和に一変。次の日から下呂温泉まつりを迎える下呂市内に立ち寄り、少し散策してから加子母に帰りました。

160731-下呂のチャップリンと

そんなこんなで、ビョルン君にきっかけをもらい岐阜県が誇る名所を巡った日曜日でした。

中島 大地

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Woodism Tour in Kashimo Day2 木曽檜美林へ 

2016 年 7 月 20 日 Comments off
2016年7月20日(水)

7月16日、Woodism Tour in Japanの加子母視察は2日目、いよいよ最終日。渡合温泉を出発し視察のクライマックスたる木曽檜美林に入山です。木曽檜美林は"神宮備林"としても知られています。中島工務店が誇る森林育成のエキスパート中川護先生に合流頂き、木曽檜美林をご案内頂きました。まずは車中で事前のお話から。私は写真係に専念です。

160716-加子母ツアーDay02 (1)

高樽の滝で記念写真。

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木の神秘と生命力を象徴する、桧と椹の合体木

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約1時間の森林鉄道跡の散策。

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森林鉄道跡の先にある二代目大ひのきで記念写真。樹齢1000年、木曽檜美林のシンボルツリーです。

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こちらは切り株の上に育った400年生の檜。天然林の生い立ちを見ることができます。

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美林橋を渡った所で中川先生のご講話を拝聴。約400年前に数々の偶然が奇跡的に重なりできた木曽檜美林の意義と森林再生の可能性のお話はいつ聴いてもロマンに満ちています。一生涯を森林育成に捧げた中川先生のお話だからこそ重みがあります。

160716-加子母ツアーDay02 (7)

よく似ている桧と椹は、葉の裏側にある葉脈で見分けることができます。Y型に似ているのが桧、X型に似ていて全面的に白っぽいのが椹です。

160716-加子母ツアーDay02 (8)

昼食は加子母を代表するグルメの一つ朴葉寿司。「箸を使わずに食べるのが本来」とドイツ人インターンのビョルン君に教えると早速実践。この素直さは彼の素質の一つですね。

160716-加子母ツアーDay02 (9)

食後は、第62回式年遷宮の8年前に執り行われた御杣始祭(みそまはじめさい)の会場跡まで散歩。あれから早くも10年が経つんですね。

160716-加子母ツアーDay02 (10)

帰り道では、"主"とも思しき大蛙と遭遇。お邪魔しました。

160716-加子母ツアーDay02 (11)

そんなこんなで、Woodism Tour in Japanは大きな問題もなく無事終了しました。2泊3日でゆったりと視察して頂けたことが何よりです。加子母を始めとする山村地域の取組みは決して順風満帆ではありませんが、これから活性化を目指す韓国の林産業にとって何らかのヒントとなれば幸いです。韓国からの参加者の皆さん、遠路お越し頂きましてありがとうございました。そして名古屋大学の佐々木先生と山崎先生、素晴らしき機会をご用意頂きましてありがとうございました。

そして12月には、韓国仁川で2016 International Woodism City Conference&Festivalが開催されます。もちろん中島工務店も力いっぱいお手伝いさせて頂きます。ご興味のある方、お問合せ下さい!

中島 大地

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魅惑の渡合温泉

2016 年 7 月 19 日 Comments off
2016年7月19日(火)

韓国からお越しのWoodism Tour in Kashimoのご一行は7月15日の視察を終え、加子母の国有林の中にある温泉旅館渡合温泉に移動しました。

160715-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (1)

翌日の木曽檜美林見学に備えて"ランプの宿"に宿泊です。約200年続く由緒正しき温泉旅館です。

160715-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (3)

ロビーと客室は長い長い廊下で繋がれています。私は一番遠い部屋を割り当ててもらいまして、往復には中々骨が折れました。それもまた魅力ですが。

160715-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (2)

それぞれの客室にはそれぞれの眺望がありまして。蜩の鳴き声が実に風流です。

160715-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (4)

入浴を済ませてから夕食開始。食事しながら参加者の視察一日目の感想を伺ったり、更なるご質問を頂いたりと、有意義な夕食でした。

160715-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (5)

渡合温泉の夕食は盛りだくさん、そしてどれも美味しい!

160716-渡合の夕食01

160715-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (6)

160716-渡合の夕食02

食後には、渡合温泉の必需品であるアルコールランプの使い方講座。

160715-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (7)

そして夜のレクリエーション。昔懐かしいレコードを聴きながら、色んなゲームやパズルに興じました。

160715-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (8)

ドイツ人インターンのビョルン君(24)は、出される難題を全てクリア。恐るべし、ドイツ大工。

160716-BjornGenius

レクリエーションは10:00pm過ぎに終了し、その後は静かに就寝しました。私は少し打ち合わせをしてから、ランプの灯りで漫画を読んで12:00pm過ぎに就寝。

160715-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (9)

翌朝は少し余裕を持って8:00amの朝食。皆さんゆっくりお休みになれたご様子で。

160716-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (1)

朝ごはんも美味しい!

160716-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (2)

9:00am、視察二日目の講師中川護先生が合流し、いよいよ木曽檜美林に向けて出発。渡合温泉さん、ありがとうございました!

160716-加子母ツアー渡合温泉宿泊 (3)

中島 大地

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Woodism Tour in Kashimo Day1

2016 年 7 月 17 日 Comments off
2016年7月17日(日)

地球全体の自然・資源・人間社会の持続性を考えた木材の生産と利用を促進するという理念"Woodism"を提唱する韓国忠南大学の姜先生が引率する視察団が、14日~16日に加子母を訪れました。12月に韓国で開催を予定している第1回International Woodism City Conference&Festival(IWCC&F)へ向けて、まずはコアを成す韓国の研究者・民間企業・行政等の方々に加子母の"完結型林業"の実態を視察してもらうことが目的です。

14日の晩に中島工務店のバンガロー村で歓迎会を行い、いよいよ15日から視察が始まりました。視察とは言え、別段特別なことをするわけではなく、年2回開催している「水と緑の勉強会」を下敷きとした加子母ツアーです。まずは中島工務店大黒柱の森で伐採実演の見学。

160715-加子母ツアーDay01 (1)

伐採したばかりの桧が放つ豊富な香りに感動しながら、思いの外湿っていることに驚いていました。

160715-加子母ツアーDay01 (2)

続いて加子母森林組合の土場。市売りが終わったばかりであまり丸太が残っていませんでしたが、その分安江恒明所長が丁寧にご説明下さいました。逆に所長も韓国の林産業事情に興味がありご一団に色々と質問をしていました。日本と韓国の森林組合のホットラインができると面白いですね。

160715-加子母ツアーDay01 (3)

土場に続いて、加子母森林組合が経営する木製品売り場モクモクセンターを見学。加子母森林組合は、一次産業の森林整備、二次産業の木製品加工、そして三次産業の製品販売を手掛ける、いわゆる"六次産業"の担い手です。加子母の完結型林業の形の一つがここにあります。

160715-加子母ツアーDay01 (5)

続いてマルワイ製材所で桧の役物柱の製材状況を見学。役物柱を挽く際に節の少ない板材ができますが、最近は役物柱の需要が下がっているため板材も不足しています。

160715-加子母ツアーDay01 (6)

(協)東濃ひのきの家プレカット工場。住宅の構造材加工状況の他に、隈研吾が指揮するプロジェクトであるブラジル・ジャパンハウスの搬出前の木材も見学。

160715-加子母ツアーDay01 (7)

昼食は加子母の焼肉大臣で鶏ちゃん定食。元祖肉食の韓国の皆さんにも、加子母が誇る鶏ちゃんにご満足頂けたようです。

160715-加子母ツアーDay01 (13)

午後の部は(協)東濃ひのきの家造作工場から。厚み40mmの床材には興味深々。韓国では床暖房が標準装備で、専用の床材は広葉樹の厚み7mm程度が主流です。床暖房には対応していませんが、足触りを大切にした杉の床板はいかがでしょうか?

160715-加子母ツアーDay01 (8)

視察1日目のクライマックスは社寺工場。加納棟梁による説明はいつ聴いても圧巻です。残念ながら現在はきざみ中の物件がなく、社寺建築の真骨頂をお見せすることができませんでした。それは次の機会に。

160715-加子母ツアーDay01 (11)

160715-加子母ツアーDay01 (12)

160715-加子母ツアーDay01 (9)

モデル住宅「籠藪の家」をご見学頂き、視察1日目は終了。

160715-加子母ツアーDay01 (10)

この後ご一団は宿泊地である渡合温泉へ。魅惑の渡合温泉の模様は後日ご紹介しましょう。

中島 大地 〇

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Woodism Tour in Kashimoの歓迎会

2016 年 7 月 14 日 Comments off
2016年7月14日(木)

2年前に加子母にお越し下さった韓国忠南大学の姜教授を中心とするInternational Woodism City Associationの皆さんが、二泊三日の加子母視察にお越し下さっています。研究者・民間企業・行政を含む20名の御一団です。午前中に中島工務店長久手スタジオをご見学下さり、夕方に加子母入り。今晩は歓迎会を催しました。

160714-WoodismTourInJapan (2)

160714-WoodismTourInJapan (1)

160714-WoodismTourInJapan (3)

160714-WoodismTourInJapan (4)

160714-WoodismTourInJapan (6)

160714-WoodismTourInJapan (7)

約6週間加子母に滞在し日本の木造建築と社寺大工を学ぶドイツ人インターンのビョルン・ヘンドリク君(向かって左)も合流。この週末は加子母ツアーに同行し、来週からマルワイ製材所~プレカット工場~造作工場を経て加納棟梁に弟子入りします。GOOD LUCK。

160714-WoodismTourInJapan (5)

明日は加子母の完結型林業を視察してから渡合温泉に登り宿泊、そして明後日はいよいよ木曽檜美林を見学しながら中川先生のお話を拝聴します。加子母の現状がこれからの韓国の取組みのヒントになれば嬉しいです。

中島 大地 〇

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“Woodism”

2016 年 5 月 11 日 Comments off
2016年5月11日(水)

2年前に林産業の視察で加子母にお越し下さった韓国忠南大学の姜先生を中心とするグループが提唱する"Woodism"。地球全体の自然・資源・人間社会の持続性を考えた木材の生産と利用を促進するというその理念に賛同し、世界規模の組織を目指すInternational Woodism City Association(IWCA)の日本下部会として名古屋大学の佐々木教授と山崎准教授が中心となり設立を目指しているJapan Woodism City Association(JWCA)に加盟し、お手伝いしたいと思います。

160511-IWC

IWCAの最初の活動は、12月上旬に韓国仁川で開催を予定しているシンポジウム第1回International Woodism City Conference & Festivalです。お堅い会議ではなく、お祭りのように楽しいイベントになるそうです。現在中島工務店として出展を検討しています。ありそうでない準備期間、忙しくなりそうです。

中島 大地 〇

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