アーカイブ

‘青い山脈の町未来創生会議ドイツ視察ツアー2016’ カテゴリーのアーカイブ

ハイデルベルクのパッシブ幼稚園

2016 年 7 月 26 日 Comments off
2016年7月26日(火)

7月4日、パッシブハウス研究所を後にした"カネコ・ブートキャンプ"の一団は、宿泊地であるハイデルベルクへ。ハイデルベルクは街ぐるみのパッシブ化が進んでいて、集合住宅、オフィスビル、そして歴史的建造物までも高断熱化が進んでいるそうです。2014年の世界大会で表彰されていたことを思い出します。その受賞作の一つである幼稚園(保育園?)を外部から拝見しました。施設の周りをうろつく3人のアジア人はまるで変質者のよう...

160704-ハイデルベルクの幼稚園 (1)

外壁には並材の板が目透かしで張られています。板の隙間からは紫外線にも強い特殊な防水透湿シートが見えます。ドイツではこのデザインをよく目にします。

160704-ハイデルベルクの幼稚園 (2)

2014年のパッシブハウス賞の銘鈑が玄関付近の目立つ所に飾られています。高断熱に対するステータス意識が伺えます。

160704-ハイデルベルクの幼稚園 (3)

排気口と思しきグリルが外壁板に隠れています。機能一辺倒ではなく、デザイン上の配慮も十分になされています。

160704-ハイデルベルクの幼稚園 (4)

外壁の厚みを利用して外付けブラインドが整然と収まっています。

160704-ハイデルベルクの幼稚園 (6)

外壁板と木塀の板はデザインを揃えて一連に。

160704-ハイデルベルクの幼稚園 (7)

校庭も緑が多く立体感があり、とてもおしゃれです。憧れの空間です。

160704-ハイデルベルクの幼稚園 (8)

一団はパッシブ集合住宅やオフィスビルが建ち並ぶ区画を散策し、古い町並みの中にあるホテルに何とか辿り着き、遅めの夕食へ出掛けて行きました。

中島 大地

"カネコ・ブートキャンプ"一団、パッシブハウス研究所へ行く

2016 年 7 月 17 日 Comments off
2016年7月17日(日)

7月4日、"カネコ・ブートキャンプ"の1日目の午後は午前の予定が延びて昼食は割愛。"ブートキャンプ"らしくなって来ました。さて、予定時間に遅れながらもダルムシュタット市にあるパッシブハウス研究所にお邪魔しました。ドイツに留まらずヨーロッパの、そして広くは世界の温熱性能の基準になりつつあるパッシブハウスの総本山にしては意外と質素なことに驚きました。数日前のハーマン・サイモン先生のオフィスビルが凄すぎたこともありますが。

160704-PHI01

"いかにもドイツ"といった黄色い廊下の壁に事例集が掲示されています。中には日本の事例も。日本でもパッシブハウスはゆっくりではありますが浸透しつつあります。

160704-PHI05

カウフマン先生がブートキャンプの4名に対して約2時間の特別講義をして下さいました。4名の内の一人が私とは、いかに詫びてよいものか。

160704-PHI02

前半は概論的な内容で何とか着いて行けましたが、後半はちょっと... 

・ PHは伝統に根ざすものであり、日本的考え方にもマッチする
・ PHは木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造を問わない
・ PHは集合住宅やビルにも採用されること
・ パッシブハウス・プランニング・パッケージ(PHPP)は実に正確
・ 知恵袋たる「パッシペディア」を活用すると良い
・ PHには新しくクラシック、プラス、プレミアムの3つのグレードができた

約2時間の講義を終え少し打ち合わせをしていると5:00pmを回りましたが、パッシブハウス研究所の職員はまだ数名がオフィスに残っていました。5:00pmピッタリに退社してしまうのがドイツ流だと思っていましたが、そうではない部分もちゃんとあるようで妙に親近感が湧きました。

中島 大地 〇

ドイツ料理は肉、芋、パン、そしてビール

2016 年 7 月 12 日 Comments off
2016年7月12日(火)

青い山脈の町未来創生会議が主催するドイツ研修と、カネコ社長が引率する"カネコ・ブートキャンプ"の6泊8日は、同時にドイツ・グルメの旅でもありました。ドイツ・グルメを要約すると、肉、芋、パン、そしてビール。毎食違う飲食店で食事をしましたが、大体どこでも似通った料理が出て来ます。基本的に肉好きの私はそれが良かったです。

それでは、私がドイツで食した料理の数々をご紹介します。実に言葉足らずの"食レポ"ですが、写真を見てお楽しみ下さい。

まずはビール。研修メンバーはヴァイス・ビールを好んで飲んでいました。冷た過ぎず炭酸もホドホド、フルーティな香りがするちょっと濃いめの濁ったビールを、普段はあまり呑まない私もキャパシティを越えて呑んでしまいました。しかも毎日。

1607043-リューデスハイム・アム・ライン01

さて、ドイツ版とんかつ。どこへ行っても必ず一皿はこれでした。

160705-ミュンヘン01

160704-ハイデルベルク05

160630-ボン04

"はじめ人間ギャートルズ"(私が命名)もドイツの定番のようです。焼いてあるもの、揚げてあるものと少しずつ変化があります。どれも私のど真ん中です。

160701-Remise03

160703-リューデスハイム・アム・ライン03

160630-ボン03

続いてソーセージ特集。

160703-リューデスハイム・アム・ライン02

160630-ボン02

前菜のちょっとしたパンも香りが豊富で実に美味しい。

160701-Remise01

160630-ボン01

デザートは例外なく美味しい。この辺りの繊細さは、ドイツ人と日本人の共通点の一つではないでしょうか。

160704-ハイデルベルク08

160704-ハイデルベルク07

現地案内人に注文してもらうと、実は他にも色々あることが分かります。やっぱり肉が主食のようですが。

160704-ハイデルベルク01

160704-ハイデルベルク02

160704-ハイデルベルク03

160704-ハイデルベルク04

もちろん6泊する内には他にもたくさん食べましたが、主だった食事はこんなところです。この6日間でこの半年で食べた以上の肉料理を食したような気がします。異国情緒は、時に自制心を狂わせますね。

中島 大地

追伸
研修でご一緒したマツキさんから先日写真を頂きました。折角なのでリューデスハイム・アム・ラインで撮って頂いた写真を当ブログのプロフィール写真に使いたいと思います。マツキさん、ありがとうございました。

160703-Rüdesheim am Rhein

ダルムシュタット市のパッシブ・タウン見学

2016 年 7 月 9 日 Comments off
2016年7月9日(土)

7月4日、青い山脈の町未来創生会議主催のドイツ研修の一団とフランクフルト空港で別れ、1日半の"カネコ・ブートキャンプ"に出発しました。現地案内人を含む5名の参加者という動きやすいグループでレンタカーを借り、"概ねの予定"を"ある程度"意識しながら進むというカジュアルな研修です。

"水を得た魚"の如くアウトバーンをオペルで快走するカネコ社長。

160704-KanekosBootCamp01

最初に向かったのはヘッセン州ダルムシュタット市。パッシブハウスの祖ファイスト博士がお住まいの集合住宅を外観のみ拝見しました。築25年になるドイツ初のパッシブハウスです。一番奥の棟がファイスト邸ですが、思いの外質素なご自宅に少々驚きました。

160704-KanekosBootCamp02

続いて、近くにあるパッシブ基準を満たした高性能集合住宅群へ。10~15年程の新しいコミュニティで、コミュニティの構成にも新しい試みがあるそうです。集合住宅は戸建てに比べ外皮面積が少ないためパッシブ基準を満たすことは比較的容易だそうです。単調になりがちな長屋の外壁は仕上げで変化をつけたりと工夫があります。

160704-KanekosBootCamp03

160704-KanekosBootCamp13

各戸にある庭の先には目隠しを兼ねた小屋があります。目線の高さまで板張りで上部がガラスになっていて、物置やDIY室として使われているようです。板張りの外壁で親近感の湧く優しいデザインです。

160704-KanekosBootCamp04

日本ではあまり目にしない色調でもオシャレに見えるのは私のドイツ贔屓でしょうか。

160704-KanekosBootCamp05

熱橋をつくらない後付けの庇とポーチ。性能優先のデザインがいかにもドイツです。

160704-KanekosBootCamp06

この団地を設計している設計士のオフィスに立ち寄り、お話を聞くことができました。昼食時を跨いで親切に説明してくれました。余談ですが、この手の情報提供に対してはその場でキッチリ清算するのがドイツ式だそうです。それもなかなか高額で驚きました。

160704-KanekosBootCamp07

160704-KanekosBootCamp08

このオフィスは集合住宅の中の一棟を利用していて、実際の住まいの広さや温熱環境を体感することができます。常時2人と犬1匹が働いているそうです。羨ましいほどに有意義です。

160704-KanekosBootCamp12

私達の滞在時間の大半を機械室で過ごしました。まさにパッシブハウスの心臓部です。全熱交換型換気扇のメカニズムや断熱の重要性、太陽熱利用給湯と地域給湯を絡めた設備等々、本当はもっともっとたくさんのことを教えて頂いたんですが、これぐらいしか説明ができません。

160704-KanekosBootCamp11

ちなみに現在ドイツの住まいでは機械換気は義務ではないそうです。義務になりかけた時期がありましたが、結局義務化されると不都合になる団体のロビー活動により断念したそうです。日本でもありそうな話ですね。

160704-KanekosBootCamp09

全熱交換型換気システムに外気を取り入れるダクトには完璧な断熱が施されています。この部分を結露させないことが大変重要だそうです。日本との常識の違いをヒシヒシと感じます。

160704-KanekosBootCamp10

いきなりフルスロットルで、早速予定を押し始めた"カネコ・ブートキャンプ"は、いよいよ総本山パッシブハウス研究所へ。つづく。

中島 大地 〇

ドイツより無事帰国

2016 年 7 月 7 日 Comments off
2016年7月7日(木)

青い山脈の町未来創生会議が主催するドイツ研修2016と、カネコ社長が主催する"カネコ・ブートキャンプ"の合計6泊8日を終え、無事ドイツから帰国しました。ご一緒した参加者の皆さんは地域も業界も立場も様々。苦労と情熱と転機の先の成功実例から多大な刺激を受けました。ドイツ研修という機会にご一緒できて本当に光栄でした。

160707-ドイツから帰国

1週間のブランクを取り戻すこと、"カネコ・ブートキャンプ"のリポートを完結すること、そしてこの1週間の暴飲暴食のツケを払い切ることが当面の目標です。ヘクティクな日々が再開します。

中島 大地 〇

“カネコ・ブートキャンプ”始まる

2016 年 7 月 6 日 Comments off
2016年7月6日(水) *ドイツ現地時間

6月30日に日本を出発し早1週間、ドイツでの最終日となりました。ミュンヘン空港で午後の便に乗り込み、フランクフルト→アブダビ→北京を経由してセントレアまで帰ります。もう一つの苦行です。

さて、私のブログは現地時間7月4日から再開と思います。青い山脈の町未来創生会議主催のドイツ研修2016は全行程を無事に終了し、カネコ社長以下4名は一団とはフランクフルト空港でお別れ。ここからはいよいよお待ちかね(?)のカネコ社長と行く弾丸ツアー、通称"カネコ・ブートキャンプ"です。2年前に訪れたドイツもカネコ社長のコーディネートによるもので、当時貪欲かつ禁欲なその行程に驚きを禁じえませんでした。そこで今回満を持して僭越ながら私めが"ブートキャンプ"なる名前を付けました。

160704-カネコBC

前半のドイツ研修に気を取られ、こちらの研修の内容はあまり把握していませんでしたが(あまり知らされてなかったような)、高断熱業界最高峰の研修であることは間違いありません。私には身に余る研修ですが、歯を食いしばって何とか着いて行きたいと思います。

中島 大地 〇

"カネコ・ブートキャンプ"始まる

2016 年 7 月 6 日 Comments off
2016年7月6日(水) *ドイツ現地時間

ドイツに来て早1週間、今日がドイツ研修の最終日です。ミュンヘン空港で午後の便に乗り込み、アブダビ→北京を経由してセントレアまで帰ります。合計23時間、もう一つの苦行です。

さて、私のブログは現地時間7月4日から再開します。青い山脈の町未来創生会議主催のドイツ研修2016は全行程を無事に終了し、カネコ社長以下4名は一団とフランクフルト空港でお別れ。ここからはいよいよお待ちかね(?)のカネコ社長と行く弾丸ツアー、通称"カネコ・ブートキャンプ"です。2年前に訪れたドイツもカネコ社長のコーディネートによるもので、貪欲かつ禁欲なその行程に驚きを禁じえませんでした。そこで今回満を持して僭越ながら私めが"ブートキャンプ"なる名前を付けました。

160704-カネコBC

前半のドイツ研修に気を取られ、こちらの研修の内容はあまり把握していませんでしたが(あまり知らされてなかったような)、高断熱業界最高峰の研修であることは間違いありません。私には身に余る研修ですが、歯を食いしばって何とか着いて行きたいと思います。

中島 大地 〇

リューデスハイム・アム・ラインへ

2016 年 7 月 6 日 Comments off
2016年7月5日(火) *ドイツ現地時間

青い山脈の町未来創生会議主催のドイツ研修2016はいよいよ最終日(現地時間3日)。最終日は終日観光ということで、朝は少し遅めの10:00am出発で、昼食を済ませ一路ヘッセン州のリューデスハイム・アム・ラインへ。ユネスコ世界遺産であるライン流域中流上部にあるワイン醸造の町です。

160703-リューデスハイム・アム・ライン01

葡萄畑をゴンドラで上り、小高い丘の上にあるニーダーヴァルト記念碑へ。普独戦争後に全ドイツ統一を記念して1建てられた像です。

160703-リューデスハイム・アム・ライン

160703-ニーダーヴァルト記念碑01

記念碑近くの店舗は木造で、内外装共にお洒落な木質の仕上げでした。

160703-木造店舗01

160703-木造店舗02

帰り道は葡萄畑をボチボチ歩いて下りました。

160703-葡萄畑を歩いて降りる

160703-リューデスハイム・アム・ラインの葡萄畑

情緒たっぷりの古い街は観光客で賑わっていました。

160703ーつぐみ横丁

そして研修最後の晩餐会。陽気な仲間と共に楽しむ美味しい食事。とても良い時間でした。

160703-最後の晩餐02

10703ー最後の晩餐01

有り難いご縁を頂いてご一緒することができた青い山脈の町未来創生会議のドイツ研修はこれで無事終了。研修内容だけでなく、ご一緒させて頂いた素晴らしきメンバーから多大な刺激を頂きながら、一生懸命背伸びしながら着いて行きました。とても良い経験ができました。ありがとうございました。

そしてカネコ社長以下4名はこれより次なる研修、通称"カネコ・ブートキャンプ"でハイデルベルクへ。

中島 大地

欧州で活躍する日本人経営者のご講話

2016 年 7 月 5 日 Comments off
2016年7月4日(月) *ドイツ現地時間

青い山脈の町未来創生会議が主催するドイツ研修2016の3日目(7月2日)は、午前中にボンからフランクフルトに移動し、午後からヨーロッパで活躍する3名の日本人経営者のご講話を拝聴しました。

160702-日本人経営者

お一方目はドイツ在住44年の中本淑郎さん。駐在員の住居を斡旋する中本不動産の代表です。「人生を変えるには一大決心とエネルギーが必要」という言葉の通り、中本さんは拓殖大学の相撲部時代に不屈の精神を培い、チャンスをつかんで来られました。二人のお子様にはこの研修でもとてもお世話になりました。

お二方目は、絹田会(さとる)さん。日系企業を対象としたSEのアウトソーシング会社ベガコンピューターシステムズインテグレーションの代表です。バルブ崩壊やEU統合を経験し、1986年の起業当初の証券業務から現在では個人相手のネットワークやセキュリティの会社と形を換えて来ました。ちなみに奥様はスロベニア人だとか。

お三方目は鈴木桂(かつら)さん。欧州の大富豪相手にプライベートバンキングを行うNACREの代表です。この日のためにスイスよりお越し下さいました。NACREのクライアントは軒並み資産100億円...住む世界の違いにただただ言葉を失いました。

お三方のお話しの中でとても興味深かったのが、日本人から見たドイツ人の印象です。もちろん"印象"ではありますが、私にとってとても説得力がありした。以下、お話しの一部抜粋です:

ドイツ人は基本的には優しく親切。話上手でウィットに富んでいる。個人的な話にも抵抗がない。酒が強くエネルギーがある。

勤勉。立場のある人でも自然体。信用には信用で返してくれる。

同じ敗戦国として日本として似ている。それがメリットにもなった。日本人のモラルの高さはドイツでも高い評価。

ドイツ語の文法は整然としている。仕事においても曖昧な部分が少ない。とは言え、昔は正確無比だったが、現在は多少変わってきた印象。

なかなか謝らない。言い訳に長けている。イニシアチブを執りたがる。ドイツ方式を譲らない。ビジネスマンには野心家もいれば生活を楽しんでいる人もいる。

欧州人に共通して「言葉ができる」の定義が日本人のそれとは違う。そもそも5か国語もできる人はなかなかいない。現地で採用する際は試験で確かめるべし。

そして日本人へのエールも頂きました:

日本は閉鎖的。外国人に慣れるべき。移民を受け入れるべき。
本音で話す。日常会話程度の語学力は必要。日本の語学教育には問題あり。片言を恥じるな。
ぶれない日本人たれ。

海外で活躍されるお三方、大変貴重なお話しをありがとうございました。

中島 大地 〇

ハーマン・サイモン先生宅で歓迎会

2016 年 7 月 3 日 Comments off
2016年7月3日(日) *ドイツ現地時間

青い山脈の町未来創生会議が主催するドイツ研修2016は、大きなトラブルもなく順調に4日目を迎えています。しかし私のブログではいまだ二日目。実はこのブログをほぼそのまま会社への研修報告書にしようと企てておりまして、「さらっと触れて次に」というわけには行かずそれなりにその都度書き込んでいます。根気よくお付き合い頂きたいと思います。

さて、行程二日目は、午前にハーマン・サイモン先生のご講話を拝聴し、午後にはサイモン先生の引率で"隠れたチャンピオン企業"の実例2社を見学、そして夕方よりサイモン先生がボンにあるご自宅で歓迎会を催して下さいました。

160701-HS先生宅 (12)

ライン川河畔に建つこちらのお住まい。旧西ドイツ時代は政府機能が首都のボンにあり、各国の大使や駐在員の公邸がこの地域に集中していましたが、東西統一の際に首都がベルリンに移され、この地域の不動産が売りに出されました。元々オーストラリア大使の公邸だった不動産を購入し建て替えたそうです。建築にあっては、日本の大ファンだというサイモン夫人が日本を象徴する左右対称の大屋根やリズム良く配置されている柱に拘って計画されたそうです。

160701-HS先生宅 (1)

ライン川を一望できるパティオでの立食パーティ。マーケティングの3要素"ロケーション、ロケーション、ロケーション"がそのまま体現された絶景と、細部に渡り計画されたパーティ運営。日本が世界に誇る"オ・モ・テ・ナ・シ"の精神をはるかに凌ぐホスピタリティをドイツで見せ付けられました。

160701-HS先生宅 (7)

160701-HS先生宅 (4)

160701-HS先生宅 (6)

シュリンプにアボカド。私の好みを知るかのようなこのセレクション(そんなわけありませんけど)に、私の心もすっかり鷲掴みにされてしまいました。さすが世界的有名な経営コンサルタントとその夫人。

160701-HS先生宅 (8)

屋敷のあちらこちらで綺麗に咲く紫陽花もしっかり手入れされています。一片の隙間も見当たりません。

160701-HS先生宅 (3)

どういう運びだったのかは分かりませんが、サイモン夫人のリクエストに応えて日本人が日本の国家を斉唱し、そのお返しにドイツ人がドイツの国家を斉唱してくれました。さぁて、これから日本vsドイツのサッカー・マッチか、と言った雰囲気です。

160701-HS先生宅 (10)

経営コンサルタントの大家とは思えないほど気さくなハーマン・サイモン先生と夫人。「まさかここまで」と思わせるその徹底ぶりからもサイモン先生のワーク・エシックが伝わって来ます。素晴らしき一日を本当にありがとうございました。次は10月に日本でお会いしましょう。

160701-HS先生宅 (9)

中島 大地 〇

“隠れたチャンピオン企業”の実例視察

2016 年 7 月 3 日 Comments off
2016年7月2日(土)

青い山脈の町未来創生会議ドイツ研修2016、二日目の午後はハーマン・サイモン先生ご推薦のボンで活躍する隠れたチャンピオン企業の2社を拝見しました。

1社目はイグス(IGUS)社。創業1964年で近年急成長を果たしたプラスチック製品を扱う会社で、3,000名の従業員、30か国に40社のオフィスを持つ企業でありながら、地元では何の会社なのかはさほど知られていない、文字通り”hidden”です。カタログやオンラインでのビジネスを中心に行いながら、敬遠されがちな小口対応の商品にも積極的に取り組んでいます。

*撮影NGのため写真は外観のみ
160701ーIGUS (1)

160701ーIGUS (2)

二代目社長のフランクさんは、創業者である父親は職人肌で、現役時代は先代が作って息子が売るという良好なパートナー関係だったそうです。

イグス社では、カイゼンやカンバンと言った経営方式を取り入れ、制服や仕切りのないオフィス、顧客対応の姿勢も日本から学びました。フランクさんが学生時代に考案したという”太陽系”と名付けられた企業形態では、顧客を太陽に見立てそこから熱(売上)と光(アイデア)を得る。ピラミッド型の組織とは違い、ある程度の混沌をよしとすることでメリットを引き出す。企業規模は違えど、生産とサービスを両立する私の仕事でも参考にできる要素がありそうです。

“隠れたチャンピオン企業”の2社目はクライス(Klais)社。従業員65名のパイプオルガンの製作会社です。

160701-KreiszOrgel (1)

パイプオルガンは高いものでは3億円にもなり、製作期間は設計・生産・設置・調整で2年に及びます。競合他社は国内だけでも300社を数え競争の厳しい業界ですが、だからこそ海外進出を選びました。逆に海外の影響から学ぶことも多々あります。積極的ではなくあくまでも引き合いのある国に進出する方針で、日本ではヤマハとのコネクションがあり1950年代から仕事をしています。代表的作品は京都コンサートホールのパイプオルガンです。現在建設中のハンブルグのコンサートホールにパイプオルガンを納品していて、これは今後ハンブルグの名所になるそうです。

160701-KreiszOrgel (2)

160701-KreiszOrgel (5)

分かりやすい商品が売れる商品であり、常に商品をシンプルに保つことを心掛けているそうです。ここにも私の仕事のヒントがありそうです。

業界も企業規模も異なる2社の”隠れたチャンピオン企業”の共通点に、何やらヒントがありそうです。

中島 大地 ○

ハーマン・サイモン先生のご講話

2016 年 7 月 2 日 Comments off
2016年7月1日(金) *ドイツ現地時間

青い山脈の町未来創生会議が主催するドイツ研修ツアーの行程二日目。午前中は、ドイツ企業経営の筆頭学者であるハーマン・サイモン先生によるご講話を拝聴し、午後は先生の提唱する隠れたチャンピオン企業2社を訪問しました。

160701-SC&P (2)

サイモン先生(サイモンはニックネーム、ドイツ語では"ジモーン"のような発音)のマーケティングコンサル会社サイモン・クハー&パートナーズは世界32か国にオフィスを持ち、日本でも10年程前にオフィスを開設しました。昨年には中津川市の熱烈な信者の熱烈なリクエストに応えて中津川市でも講演しています。又、今年10月にも講演が予定されています。

160701-SC&P (3)

以下、先生のご講話の掻い摘みです:

2030年までに特に中国が発展しそう。アメリカもまだ成長しそう。EUは三番手か(イギリス離脱でも)。インド・ブラジル・ロシアは思ったほど成長しないであろう。中国・アメリカ・EUの1部リーグに対して日本・ドイツ・インド等の2部リーグのような分布になり、グローバルビジネスでは1部リーグへの進出を考えるべき。

EU離脱のイギリスは前途多難。現ロンドン市長が次期首相選挙に出馬せず現在リーダー候補不在。EUは離脱に好意的でなく、海外企業も欧州本部を大陸に移し始めるであろう。EU内の結束が再確認される好機。スコットランドの独立気運が再燃しそう。日本への影響はさほどではないがアジャストメントも必要。

2050年までの世界情勢は、サハラ砂漠南側の国々が爆発的な成長を遂げる。イスラム諸国は人口増加。インドの人口増加は134%で中国にかなりの差をつける。欧州・ドイツ・日本・ロシアは人口減少。人口減少が世界市場への積極的進出を進める。

グローバル化の”汽車に乗る”べき。世界人口の増加は食料需要の増加、この産業は引き続き成長しそう。

日本とドイツは地理的条件も違い容易に比較できないが、フランスやイギリスと比べてもドイツの輸出は工業製品を中心に品目の幅も広く強力。ロシアはオイルとガスに依存しており価格変動の影響を受ける。

ドイツの強みはイノベーション(革新)、国内雇用・食料自給率、人件費の安定。中心地の分散・職業訓練・国際化志向は強みだが、低起業率と移民の統合が課題。

ドイツでは従業員満足度が高い。ストライキが少なく、それが人件費安定の理由にも。役員会に従業員の代表1名が義務。従業員の声がトップに通りやすく、お互いが企業を成長させる自覚につながっている。「どうせ働くならば利益を上げたい」というドイツ人気質も強み。

日本の出生率向上政策は無理だろう。女性が長く働ける社会も興味深いが長期的にはやはり無理。高齢化と人口減少には移民の受け入れが鍵。

人口減少問題は日本だけでは解決は難しい。EUのようなアジアでの同盟を模索すべき。中国からの影響も重大で、(30年の内に再統合されるであろう)朝鮮半島も機会に。フランスとの戦争の過去を清算したドイツから日本も学ぶべき。

イギリスは冷戦後の東欧からの難民を受け入れすぎたのが現在の問題。ドイツの難民受け入れ体制も見直しが必要。


続いて、サイモン先生が示す日本経済の復興の鍵です:

日本は輸出が優秀、但しドイツに比べればまだ余裕がありそう。

大手企業に集中する傾向の改善を。ドイツは中小企業が輸出量を上げている。

大手のみならず中小企業も革新力を。

生産力を国内で保つべき。価格競争への知恵を。

中小企業が世界に出るための国の援助が必要。

次世代が若い内に外国に派遣しグローバル・リーダーの育成を。

中小企業は大手企業を通さず、直接貿易することが重要。中小企業の魅力を上げる。さらに顧客に近く。

起業家精神の改善が重要。

学校教育と職業訓練の両立を。

従業員とリーダーが重要。人材確保には外国人が住みたい日本になるべき。

日本は強く、機会にも恵まれている国。

160701-SC&P (1)

午後に訪れた"隠れたチャンピイオン企業"の2社もとても参考になりました。その模様は次回ご紹介したいと思います。

中島 大地 ○

在フランクフルト日本国総領事館へ

2016 年 7 月 1 日 Comments off
2016年6月30日(木)*ドイツ現地時間

青い山脈の町未来創生会議が主催するドイツ研修ツアーが始まりました。行程1日目の昨日から今日に掛けてはほとんどが移動。9:30pm発のエティハド航空で北京とアブダビを経由してフランクフルトまで約23時間。その間機内食を3回半食べ、映画を3本観て、しばらくうたた寝しました。

160630-Frankfrut

初日のメインイベントは在フランクフルト日本国総領事館の訪問(正確には総領事の公宅の訪問)です。参加メンバーのコネクションを駆使して実現した実に貴重な体験です。着任丸1年の神山総領事が温かいウェルカム・パーティを催して下さいました。大半が初対面の参加メンバーも合わせて顔合わせをしました。

160630-在フランクフルト日本国総領事公宅にて

この時期のドイツは朝は早くに日が昇り夜は遅くまで明るく、9:00pm過ぎにボンのホテルに到着してから二次会に繰り出そうというとこになりまして、ホテル近くのレストランで、肉とビールとポテト、TVでユーロ観戦と、ドイツを初日から満喫しました。近年稀に見る暴飲暴食です。

160630-長靴という名のレストラン

食べたもの・飲んだものは後日ご紹介します。

中島 大地

ハーマン・サイモン先生を訪ねて

2016 年 6 月 29 日 Comments off
2016年6月29日(水)

日頃よりお世話になっているカネコ社長にお声掛け頂きまして、"ドイツ語圏のピーター・ドラッカー"と形容される経営思想学者ハーマン・サイモン先生を訪ねて、青い山脈の町未来創生会議が主催するドイツ視察ツアーに行ってきます。サイモン先生ご推薦の"隠れたチャンピオン企業"の視察を始め、ドイツで活躍する日本企業視察等盛りだくさんの内容です(レジメより)。又、ツアー参加者も錚々たる顔ぶれで、私なぞは場違いかもしれませんが、それでも何とか背伸びしてご一緒したいと思います。そしてツアーの後半は、"弾丸ツアー"で名高いカネコ社長引率によるドイツの高性能住宅視察です。こちらも楽しみです。

160622-コンセントアダプター

多忙を極めるこの時期に、私の無茶振りを快く(?)受け止めてくれる仲間達には感謝してもし尽せません。本当に、本当にありがとうございます。ドイツからの冷蔵庫マグネットを楽しみにしていて下さい。

中島 大地