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‘木材利用’ カテゴリーのアーカイブ

選る

2019 年 9 月 2 日 Comments off
2019年9月2日(月)  

現在建築中のお住まいで、構造材の梁桁を現しで使い、その上に構造用合板を張った仕上げにしています。合板は加子母にある森の合板工場で生産している桧合板です。

190829-合板仕上げ

天井が全て桧と杉で構成され無垢感に富んだ雰囲気です。合板は節の少ないものを選別してメインの部屋に優先的に配しているため、LDKは明るい印象になります。この地域の言葉というわけではないと思いますが、選別することを「選(よ)る」と言いまして、木材利用においては重要な一手間です。

中島 大地

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桧の香り

2019 年 7 月 8 日 Comments off
2019年7月8日(月) ◯  

昨日の「高野槇の香り」に続いて、今日は桧の香りのお話を。業界のご意見番的な御仁が30余年前に加子母を訪れた時、村中で桧の香りがした、と加子母を形容しました。私が加子母に帰って来た約20年前と比べ、現在は製材所の数は半減してしまいましたが、相変らず至る所に桧の原板が干してあり、その前を通るとほんのり桧が香ります。

190708ー桧の香り

中島 大地

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杉の木遣い

2019 年 6 月 18 日 Comments off
2019年6月18日(火) ◯  

2012年2月から続けている木材センター会議は、今回で115回を数えます。工務店、木材加工工場、そして製材所の代表者が対等な立場で本音の話をぶつけ合い連携の強化を図ることが主な目的です。思えば加子母が育む「完結型林業」の基軸を成す会議と言えます。近頃は継続と蓄積の成果が感じられるようになり、課題の質も高くなってきたと思います。

昨日の会議では、杉の採用基準を検討しました。「中島とつくる家」の主役はこの地域の桧と杉であり、使用量としては構造材・造作材共に杉の方が多く、杉の使い方は価格はもとより作風にも大きく影響します。杉には、節の目視等級以外にも、赤身と白身の違いがあり、またそれらが混在する「源平」という等級があり、更には赤身にも薄桃色から黒っぽいものまで様々です。また「葉節(はぶし)」という小さな節を含む物もあり、これらの特徴を踏まえてどのように杉を利活用するかは会議発足当初からの課題でした。今回はこれらの特徴を表すサンプルを比較し、「中島とつくる家」における杉の採用基準を具体的に検討しました。

190617-杉検討会

検討の結果、源平は良し、但し赤身は黒すぎないように、葉節は控えめに、というのが内装材における概ねの目安になりましたが、やはりどこの部分に使うかを踏まえて一物件の中で総合的に判断することが大切です。

無垢材に二つと同じものはなく、その意味で杉は“無垢感”に満ちた素材です。その特有の魅力をどのように表現するかは山元の工務店の力の見せ所です。もちろん木材資源の利活用の観点も鑑みながら、中島工務店としての杉の採用基準を引き続き探っていきたいと思います。

中島 大地

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CLTのインタビュー

2018 年 10 月 19 日 Comments off
2018年10月19日(金) 〇  

日本福祉大学4年生のイカリ君より、彼が卒業論文で取り組んでいるCLT(直交集成板)に関するインタビューを受けました。卒業論文の題材にCLTを選んだのは、来春の卒業の後(予定)木材加工機を製造・販売するメーカーへの就職が内定している彼にマッチしていると思いますが、そのインタビューの相手がCLTでの建設の実績のない私なのは少々疑問があります。もちろん私以外にも複数の実務者にインタビューするそうで、できればそちらのインタビューが有益であることを願っています。と願うだけではなんなんで、この地域でCLT建設の実績のある工務店を紹介してあげました。これで何とか最低限の存在価値は示せたでしょうか。

CLTの建設実績がないとは言え、私もCLTの住宅を計画した際にリサーチしたので、その内容を少々伝えました。軸組構法に比べCLTパネル工法は割高になること、住宅では耐力面材としてのCLT利用が無難であること、CLTの現し利用は少々ワイルド、 CLTによる地方創生の道のりは長そう、等々。論文の足しになれなかった分は、逆に加子母に遊びにおいでと誘っておきました。

181019-イカリ君

中島 大地

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