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‘ドイツパッシブハウス世界大会視察研修’ カテゴリーのアーカイブ

「ドイツパッシブハウス研修」、いずこへ?

2014 年 6 月 30 日 Comments off
2014年6月30日(月)

建築業界の専門誌新建ハウジングで連載していた視察ルポ ドイツに見る省エネ住宅マーケティングが、6月30日号の第6回で完結しました。(協)東濃地域木材流通センター、いわゆる木KeyPointが主催し、私も参加させて頂いたドイツパッシブハウス世界大会視察研修についてmasudaさんがリポートしたものです。

140630-新建ハウジング

私も同じ題材を当ブログで連載しているんですが、5日間の研修の初日の昼頃でしばらく停滞しています。気が付けば早くも2ヶ月が経過しています。

これだけの経験をブログネタにしない手はありません。何とか書き終えたいと思いますので、是非とも気長にお付き合い頂きたいと思います。

中島 大地 〇

「ドイツパッシブハウス世界大会視察研修」、補講&反省会@ZETH。

2014 年 5 月 16 日 Comments off
2014年5月16日(金)

「ドイツパッシブハウス世界大会視察研修」で大変お世話になったクーラーさんが現在来日中でして、彼女をお招きし木KeyPointのゼロエネモデルハウス「ZETH」でドイツ研修の補講&反省会が開催されました。とは言え、遅れて来た私は補講の最後の10分に間になんとか間に合いました。

140516-ドイツ研修補講02

程なくして懇親会&反省会がスタート。先進国ドイツにはもちろんパッシブハウス事情を視察に行ったんですが、同時によい仲間と巡り合うことができました。時間を忘れてドイツの思い出話やそれぞれの近況の話に花が咲きました。

140516-ドイツ研修補講01

それにしても「ZETH」はすごい。9:00pm過ぎでも無暖房で室温が23℃程度に保たれています。ダイレクトゲインを土壁で蓄熱する高断熱住宅。辛口前真之先生も認めた日本屈指のエコハウス、いつか私達も。

140516-ドイツ研修補講03

中島 大地

「ドイツパッシブハウス研修」、ドイツ到着~レーベンストラウムホルツ社。

2014 年 5 月 5 日 Comments off
2014年5月5日(月)

ドイツパッシブハウス世界大会視察研修から帰国し早や一週間、思い腰を上げて研修リポートを始めたいと思います。正味6日間の盛りだくさんの視察研修、気負わずに小出しに進めていきたいと思います。

4月21日、セントレア発のルフトハンザに乗り約13時間、フランクフルト空港へ到着。ドイツは日本とは時差マイナス7時間(夏時間の場合)。

140421-ドイツ到着日01

フランクフルト空港から乗り継いでミュンヘン空港へ。

140421-ドイツ到着日02

窓の外に広がる平野。早くも異国情緒に興奮気味。

140421-ドイツ到着日03

ミュンヘン空港で、成田空港からの直行便で先に着いた東京組9名と合流。そして今回の視察研修をご案内頂くアンドレア・クーラーさんと顔合わせ。クーラーさんとは以前木KeyPoint講習でお会いしたことがあります。ちなみにドイツでは通常ラスト・ネームでお呼びするそうです。

140421-ドイツ到着日04

空港近くのレストランで最初の晩餐。参加者の自己紹介と懇親等々。初めてのドイツ料理、「美味い!」という感じではなく「なるほど、これがドイツ料理か」と言う感じ。その後ホテルへ移動し就寝。

140421-ドイツ到着日05

22日8:00am、いよいよ視察研修のスタート。

140422-研修第1日01

最初に訪れたのは、パッシブハウス基準の木造住宅のみを造る設計事務所/工務店Lebensraum Holz(レーベンストラウム・ホルツ)社の工事現場。ハートマン社長とお施主さんが迎えてくれました。

140422-研修第1日02

「Das Gesunde Passivhaus」、工事車輌の側面に記されたゆるがない方向性。一つ一つがとにかく格好いい。

140422-研修第1日03

南面に大きな開口を設け日射を積極的に取り込み、東・西・北面には通風用の小さな窓。日本習ってきた開口部の王道がまさに本場で実践されていて、改めて納得。

140422-研修第1日05

見ていて気持ちいい適度な木部と白い塗り壁。こうして見てみると昨今日本で建築される建物のデザインとの共通点が見て取れます。

140422-研修第1日06

分厚い壁に埋まるように取り付けられたサッシ。壁厚を利用して外付けブラインドがうまく収まっています。外付けブラインドはドイツパッシブハウスではスタンダードの技術です。

140422-研修第1日07

室内ではハートマン社長と住まい手さんが住まいの性能や部材、納まりや設計趣旨に至るまで細かく説明してくれました。お施主さんが本当に細かい部分までパッシブハウスを理解していることに驚きました。こんなお施主さんばかりではないと思いますが。"人"からの内部発熱で室温が上昇していくのが感じられます。さすがパッシブハウス。

140422-研修第1日08

建築にも精通し日本語も流暢なアンドレア・クーラーさんと、今回の視察研修の団長を務めて下さった東京大学の前真之准教授。お二人と共に本場ドイツで研修とは、これほどの贅沢はありません。

140422-研修第1日24

出隅にL型に配置された開口部。思えばドイツではこのスタイルを多く目にしました。樹脂サッシとトリプルのLow-Eガラス、そして外付けブラインド。

140422-研修第1日09

ドイツで非常によく目にした内倒し・内開きの窓「ドレーキップ窓」。ドイツでは網戸はほとんどつけないそうです。日本より虫が少なく、そもそもドイツ人はそれほど虫を気にしないとか。

140422-研修第1日10

階段室から2階を見上げると"真天井"が見えます。仕上げの野地板の上に断熱材が仕込まれています。棟の一番高い所に換気設備を仕込み、その部分だけ天井を張るようです。

140422-研修第1日11

ドイツではほとんどの床下地がモルタルだそうです。2階の床であっても同様です。蓄熱のためと思いきや、実はピアノをどこにでも置けるようにだそうです。そんなモルタル下地に木質フローリングを張るための接着剤ディスペンサーを発見しました。

140422-研修第1日12

白熱する現場見学を無理やり切り上げ、レーベンストラウム・ホルツ社の社屋へ移動。社屋は木造三階建てです。社名はLebensraum=生活圏とHolz=木材。日本ではベタな名前かも知れませんが、それでもとにかく格好いい。

140422-研修第1日13

吹抜けでつながる大空間とホドヨイ木視率、日本を思わせる提灯風の照明と、全てがオシャレ過ぎます。もちろんパッシブハウス基準に則った温熱性能。もはや私達と同じ工務店とは思えません。

140422-研修第1日14

26名(+1名)にはちょっと狭い会議室でハートマン社長のお話を伺いました。ドイツでよく見る四角い眼鏡がとってもよく似合う社長さんはまだ30代後半の若さ。パッシブハウス基準に特化することで確固たる地位を確立しているそうです。よぉし、私の次の眼鏡は四角で行こうっと。

140422-研修第1日15

こちらが壁断面の模型。充填断熱と外断熱で合計30cm以上。これを基本に色んなバリエーションがあるそうです。

140422-研修第1日16

会議室に置いてあった外壁材のサンプル。硬質ウッドファイバーに直接外壁仕上げを施す工法です。ドイツではよくある工法で、先程の工事現場ではこれが採用されていたようです。断熱材と仕上げ材の一体化、これぞまさに"ドイツ効率"です。

140422-研修第1日17

温熱環境にはビギナーの私はもっぱら部材の見せ方やノベリティグッズに目が行ってしまいます。これも大切な視察です。

140422-研修第1日18

本社屋の周りにある加工工場群。年間新築数等規模の工務店ですが、独自で加工工場を持っています。確固たる方向性の基、数年で着実に発展した来たようです。

140422-研修第1日20

この工場で屋根や壁のパネルを加工して現場で組み立てます。"ドイツ効率"を見事に体現しています。

140422-研修第1日21

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ドイツ人の平均的体格からは想像がつかないほど小さな小便器。これも"ドイツ効率"か。

140422-研修第1日19

中島 大地 〇